部下を守るのは管理者の義務

一般的に上司が部下に対し業務上の指示を行う際、重要な注意点や問題点を指摘することは当たり前です。また、部下がミスを起こした際、叱責することも上司の重要な責任だと判断されています。そもそも職場とは、いろんな人間の集合体ですから、効果的な組織運営のための管理は不可欠です。趣味のサークルとは異なり、明確な目標が設定されていて、集団でその目標に向かって行動することが全員に課せられた義務だといえます。しかしその目標達成に向かって行動するメンバーの中に問題が発生したら、管理者は適切な措置を取り、問題解決を図ることが求められます。それが管理者としての義務だからです。そこにパワハラ問題が発生するリスクが内在しています。人は感情の生き物だといわれています。どんなに冷静で教養のある人物でも、理性より感情が上回ることはあるでしょう。どこかに心の琴線に触れるスイッチがあり、その限界を超えた時点で過剰な行動や発言が生まれるのでしょう。いかに優れた上司でも、何かをきっかけにしてこのスイッチが切れると、部下への対処が理性から感情に移行する危険があります。これがパワハラ問題を難しくしている大きな要素の一つです。初めから性格に問題があったり、そもそも管理者としての適格性が疑われるような人物の場合は、簡単に解決できるといえます。そのような人物は企業のコンプライアンス遵守という観点から事前にスクリーニングできるからです。現在、パワハラはすでに社会全般にその存在が認識されています。多くの訴訟も起こっている以上、経営者を含め管理者にとって真剣に取り組むべき課題の一つだといえます。


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